※このCDの録音内容は素謡(すうたい=お囃子無し)です※ |
|
監修: 観世喜正 協力: 飯塚恵理人(椙山女学園大学助教授) 渡辺康(椙山女学園大学非常勤講師) 鈴木幸夫 |
|
●高砂 \2,500![]() |
解説より抜粋 ○高砂 真之脇能と称される祝言第一の曲。 【真之次第】は勢いよくハキハキと。 【クセ】は型を生かすようにノリよく。 後シテは膨らみすぎないようキビキビと。 |
●杜若 \2,500![]() |
解説より抜粋 ○杜若 舞台上には存在しない杜若が咲いている有様を 髣髴とさせるように歌う必要があります。 【初同】を挟んで問答・掛け合いが続きます。 文意を咀嚼して風情に即した謡を謡えるよう何度も 声を出して稽古してください。 【序之舞】あとの<大ノリ謡い>が重くなりすぎないように 華やかに盛り上げます。 |
●鶴亀・橋弁慶 \3,000![]() |
解説より抜粋 ○鶴亀 全編<ツヨ吟>のみの短い曲です。 基本の節を正確に覚えましょう。 ○橋弁慶 <詞−コトバ−>が多く劇的な構成の曲です。 基本の節と、さらに新しい節を覚えましょう。 |
●紅葉狩 ¥2,500![]() |
解説より抜粋 ○紅葉狩 百人一首の和歌が散りばめられた 錦織のような美しい曲です。 時雨舞う秋山のイメージを楽しんで謡いましょう。 |
●羽衣 \2,500![]() |
解説より抜粋 ○羽衣 上演回数最多の人気曲です。 三保の松原の美しい景色をのびやかに、 美しく晴れやかに謡いましょう。 |
●吉野天人・菊慈童 \3,000![]() |
解説より抜粋 ○吉野天人 吉野の花(桜)を愛で、舞い遊ぶ天人の登場する 華やかな曲です。 気張らず朗々と謡いましょう。 ○菊慈童 めでたさを表現した祝言曲です。 繰り返し聞いてメロディーとリズムを 耳で覚えましょう。 |
●巴 \2,500![]() |
解説より抜粋 ○巴 木曾義仲の妻、美しい女武者巴御前の 悲劇の曲です。 前半は優美さ閑寂さを、後半は緊張感を持って、 情景に応じて謡い分けましょう。 |
●土蜘蛛 \2,500![]() |
解説より抜粋 ○土蜘蛛 沢山の登場人物が出ます。 それぞれの役柄を心得て謡いましょう。 |
●経正 \2,500![]() |
解説より抜粋 ○経正 修羅物の中ではシンプルな小作品です。 何度も謡って口に馴染むような稽古をしてください。 |
●竹生島 \2,500![]() |
解説より抜粋 ○竹生島 神様が主人公の脇能です。 全体に力強く張りのある謡になるように心がけましょう。 |
●船弁慶 ¥2,500![]() |
解説より抜粋 ○船弁慶 全体にハコビよく謡うのがよいでしょう。 但し、静御前なら静らしく、 弁慶なら弁慶らしい強さといったものを 意識するべきです。 |
●半蔀 ¥2,500![]() |
解説より抜粋 ○半蔀 前シテは全体にゆったり、優しく謡うとよいでしょう。 後シテは場面を思い浮かべながら、速くなりすぎないよう。 本曲をお稽古するにあたり、源氏物語「夕顔」の巻を ご一読いただくとイメージが沸いてよいかと思います。 |
●殺生石 \2,500![]() |
解説より抜粋 ○殺生石 間延びせぬよう、また上ずった声にならぬよう強めに、 キリッとした調子で。 全体に運びよく情景描写を心がけましょう。 |
●小鍛冶\2,500![]() |
解説より抜粋 ○小鍛冶 脇能のような気風で強く、軽快に。 前シテは重くれず、全てにハキハキと謡うべきです。 クセは2つの段落に分かれていると考えて 気持ちを切り替えて。 後シテの登場からは終始テンポよく。 |
●東北\2,500![]() |
解説より抜粋 ○東北 謡い出しはゆったりと穏やかに。 前シテは優美な雰囲気をかもし出しましょう。 中入りは音程に注意し派手にならないように。 後シテは「クズシ調」「クリ」「サシ」「クセ」それぞれの 特徴に師伝を要します。 正確に学んで謡いこんでください。 |
●賀茂 ¥2,500![]() |
解説より抜粋 ○賀茂 賀茂のシテ・ツレは神の化身らしく、 一番凛とした、強い調子で。 後シテは力強く。 場面をよくイメージして最後まで力一杯に 謡ってください。 |
●田村 ¥2,500![]() |
解説より抜粋 ○田村 前シテは少年らしく、常にハキハキと明瞭に謡いましょう。 後段は総体的に力一杯謡いましょう。 仕舞になぞらえた謡い方ができるとよいでしょう。 |
●富士太鼓 ¥2,500![]() |
解説より抜粋 ○富士太鼓 リアルに物語が進行する現在能。 冒頭は段落分けをうまく考え、聞いている 第三者にも意味がよく判るように語ってください。 【クドキ】の段落では、中音と下音の二音だけで 初めは淡々と、徐々に切々と。 【ロンギ】【キリ】の文中にも、<中ノリ>が頻出します。 よく謡いこんで稽古してください。 |
●鞍馬天狗 ¥2,500![]() |
解説より抜粋 ○鞍馬天狗 前段は<ヨワ吟>、後段は<ツヨ吟>や <大ノリ>が配されています。 満開の桜の光景をゆったり謡ってください。 後段は大天狗の威厳を示すように ドーッシリと力強く。 |
●安達原 ¥2,500![]() |
解説より抜粋 ○安達原 前シテは声は控えめにして、寂しく、厭世的な風情で。 【クリ】の末尾は<半ユリ>で。 【中入り】の段落は、もっとも重要な箇所です。 実際に能の本番の舞台をよく見て、場面を描きましょう。 地謡の後半は、<中ノリ>をノリよく激しく謡って下さい。 |
●蘆刈 \2,500![]() |
解説より抜粋 ○蘆刈 長い謡いを段落毎に特長を生かして謡うことが肝要です。 【サシ】はあまり滅入らぬ様に。 笠之段は、楽しげに謡うと同時に正確に謡えるよう 師伝を受けて下さい。 【クリ】以下は<ツヨ吟>を運びよく謡い、喜びの気風を表現しましょう。 大変分量の長い曲目です。よく謡い込んで習得してください。 |